合宿免許を最短期間で卒業するのは可能か

 

合宿免許に参加して、できるだけ短い期間で運転免許を効率よく取得したいと考えている人は多いと思います。「何度も教習所へ通うのが面倒!」と思っている人や、「費用を安く抑えたい!」と思っている人にとっては、合宿免許は費用対効果という点では抜群の手段であることは間違いありません。

ここでは、「合宿免許の最短期間は何日なの?」「それはどの教習所でも共通なの?」「最短日数の人はどれくらいいるの?」「もし最短にならなかったら追加費用は必要なの?」「卒業検定は何度も受けることはできるの?」「そもそも、どのような勉強をすればいいの?」などの疑問にお答えします。

合宿免許の最短日数は?

乗車や学科のスケジュールがすべてカリキュラムに組み込まれているので、自分で予約を取らずに済むので便利です。普通車ATは14泊、普通車MTは16泊が合宿免許の最短日数です。これは全国共通ですが、関西の一部の教習所には、AT13日、MT15日で取得可能なところもあります。
また、普通車免許を所持している場合、中型車は9日、農作業トラクターやショベルカーなどが運転できる大型特殊は4日、タクシーなどの営業が可能な普通二種はAT8日、MT8日で取得可能です。
なお、合宿免許の最短日数は、運転免許証取得の最短日数ではありません。多くの人は、卒業後、すぐに運転免許センターで本試験を受けます。この試験で合格すれば晴れて免許取得となるのです。教習所での教習期間に、運転免許センターで試験を受ける1日間を足した日数が、実際の運転免許証取得までの日数といえるでしょう。

どのくらいの人が最短期間で取得できている?

最短期間で合宿免許を終える人数は、合宿の時期によって様々ですし、人それぞれ異なりますので詳細をお答えすることができません。ただ、しっかりと教習を受けていれば最短で取得できるように、カリキュラムは組まれています。積極的に指導員とコミュニケーションをとって、学びとる意志を持っている人は上達も早いと言えます。指導員はどんな小さなことでも、丁寧に教えてくれます。やはり、自ら進んで行動することが重要ですね。
逆に最短で卒業できないパターンとしては、仮免学科で失敗する人、技能で失敗する人、自由時間に学科の勉強をしていない人、学科教習をまじめに聞いていない人などが挙げられるでしょう。

期間内に卒業できなかったら追加料金は必要?

保証範囲内であれば追加料金は一切かかりません。なお、保証内容や上限は自動車教習所によって異なりますので、入校前に確認しておくと良いでしょう。

卒業検定は何度も受けることができるのか?

可能です。ただし、不合格の場合は、もう一度卒業検定を受ける前に補習教習を受ける必要があります。では、いつ卒業できるのかといえば、次の検定の時期によって変わってきます。自動車学校のシステムや、予約の混雑具合などにもよるでしょう。合宿後に予定を入れている人は要注意です。不合格になった場合を考慮して、合宿免許の後には無理なスケジュールを詰め込まないようにしましょう。
※ただし卒業検定期間は全教習修了日より3ヶ月ですので期間内に合格しない場合はそれまでの教習は無効になります。

どのような勉強をすればいい? 参考書は必要?

まず、メインとなる学科教習があります。仮免学科試験でも本免の学科試験でもよく出るポイントを教えてくれます。もちろん、空き時間を使った自主学習も必須です。宿泊施設では自分でも勉強しましょう。書店で事前に参考書を買い求めている人も多いようですが、基本的には必要ありません。疑問点があれば遠慮せずに聞き、その場で解決するようにしましょう。
技能教習では、ドライビングトレーチャー(模擬運転)で運転操作の基本を学んだのち、教習所内で練習が始まります。指導員のアドバイスを聞き、慎重な運転を心がけましょう。続いて路上教習へと移ります。多くの車が行き交う中で運転しますから、緊張と焦りで操作が雑になりがちです。何事も、操作を正確に行い、運転技術を確実に習得することを心がけてください。
最後に、MT技能は多くの人が苦戦しています。発進の方法をはじめ、ATと比較すると厄介な点が多いですが、いずれの場合も指導員のアドバイスをしっかり聞くことが、卒業への近道のようです。

まとめ

いかがでしたでしょうか? 合宿免許に参加している以上、1日でも早く免許を手に入れたいという気持ちは、入校者全員に共通する思いといえるでしょう。しかし、焦りは禁物です。がむしゃらに知識を詰め込もうとしたせいで、かえって卒業まで時間がかかってしまうケースもあるのです。
仮免学科試験から路上教習まで、わずか2週間ほどの間に立て続けに身につけることが目白押しです。指導員の説明をしっかり聞き、教わったことは丁寧にメモをとって、就寝前に復習するように心がけましょう。そして、空き時間を有効活用して学習に励む人は最短で卒業できるケースが多いです。免許取得のため裏技のようなテクニックはありません。地道な努力を続けることこそが、最短で卒業するためのカギといえそうです。