自動車学校に行きたいけれど、費用面で果たして自分は行けるのかどうか?悩む方は多いと思います。ここでは、合宿と通学にかかる費用はどう違うか?どのような支払い方法があるか?についてご紹介します。
合宿免許と通学免許にかかる費用はどの程度異なる?
一番気になるのが、合宿免許と通学免許の費用ではないでしょうか。一般的に通学免許よりも合宿免許の方が費用は安く済むという話を耳にしているかと思いますが、実際のところはどのくらい違うのでしょうか。平均的な価格で比較してみました。
料金は保証するものではありません。
合宿免許の場合
日数
AT車で14泊程度、MT車で16泊程度
価格(オフシーズンの場合)
AT車:22万円程度
MT車:24万円程度
※教習費、宿泊費、食費(1日3食)、往復交通費、傷害保険などを含みます。
通学免許の場合
日数
1~2ヶ月(予約が順調に取れた場合)
価格
29~32万円程度
キャンセル料について
申し込み完了後、自己都合によりキャンセルをする場合には、キャンセル料が発生します。申し込んだ会社によりキャンセル料の仕組みはそれぞれです。以下にいくつか例を挙げてみます(金額はあくまでも参考例です)。
キャンセル料が一律
どのタイミングでキャンセルしてもキャンセル料が一律です。
入校日直前とそれ以外とでキャンセル料が変わる
申し込み成立した日から入校の4日前までが2万円、入校日の3日前から入校日当日が3万円などというパターンです。
入校が近づくにつれて段階的にキャンセル料が変わる
申し込み成立した日から21日前までは5千円、入校の20日前から入校11日前までは1万円、入校日10日前から入校日前日までは2万円、入校日当日が3万円などというパターンです。
追加料金について
(合宿免許の場合)
合宿の場合はほとんどの項目がパッケージ料金に含まれますが、教習所によって違いがあるので注意が必要です。例えば、合宿の場合、通常はパッケージに含まれる食事や交通費といった項目が自己負担となっている教習所もあります。また、保険料、仮免費用、高速通行料、個室料などが現地で支払うケースもあるのでよく調べておきましょう。また、不合格時には追加料金が必要となります。
(通学免許の場合)
通学の場合、キャンセルおよび延長時の補習の際に追加料金が発生します。下記はその一例となります(金額はあくまでも参考です)。
●学科教習(1時限)2,000円
●技能教習(1時限)5,000円
●修了検定(1回)7,500円
●卒業検定(1回)7,500円
●仮免学科再受験料(1回)1,700円(非課税)
時期による差について
合宿と比べて料金が割高な通学。できるだけ経済的負担を抑えるためには、閑散期を狙うことをおすすめします。教習所は教習生に1人でも多く入校してもらいたいと考えているため、閑散期に割引などを特典としたキャンペーンを実施するケースも多いです。逆に言えるのは、多くの学生が入校する夏休みや就職や進学に備える年明けから3月までの期間は入校者が多いので、料金も据え置きの場合が多いです。
免許がある場合について
既に四輪車の免許を取得している。または二輪車の免許を取得しているという場合には、どちらの場合でも後から取得する免許は学科試験が免除されます。つまり、どちらかの免許を取得していれさえすれば、学科教習は大部分がカットされるため、経済的負担も軽くなります。あくまで一例ですが、6万円から8万円程度は安くなると思われます。また、先の免許を取得した教習所で次の免許を取得するのであれば、卒業生としての「卒業割引」といった特典も享受できたりするので、さらに経済的負担は軽くなります。より安く免許を取得したいのであれば、このようなキャンペーンの実施の有無は入念にチェックしておきましょう。
転校の可能性について
通学は、高校卒業前に入校した場合、予約が合わなかったりして進みが遅いと教習期限が過ぎて転校を考えなければならない可能性があり余計な出費になる場合あり、合宿も、自分の予定があって日数を延ばせない場合には転校する可能性でてきて、余計な出費がかかります。教習所を転校すると、また最初から慣れないといけませんし、さらに時間と費用がかかるのが一般的です。教習所により違いはありますが、通常は未消化分の教習料金は返金してくれるケースが多いです。ただ、その返金額で、転校先の費用をまかなえるかといえば無理があります。返金額だけで入学できないところがほとんどです。スケジュールの観点でリスクを感じたら、できるだけ早く教習所窓口に相談することをおすすめします。
どのような料金の支払い方法がある?
料金の支払い方法には現金一括で支払う方法とローンで支払う方法があります。ここで問題なのは、ローンを利用することが初めてという方が多いことではないでしょうか。教習所のローンを利用する際には返済シミュレーションを事前に立てておくことが重要です。以下を見ると分かる通り、支払回数が少なければ月々の負担は多くなりますが、利息の総額は減り、支払回数が多ければ月々の負担は少なくなりますが、利息の総額は増えます。
20万円借り入れて分割払いの場合
23回払い(約2年間)、利息と手数料の実質年率を13.2%で計算
初回返済額:1万1,510円
2回目以降の返済額:9,800円
⇒利息の総額:2万7,110円
合計返済額22万7,110円
30万円借り入れて分割払いの場合
36回払い(3年間)、利息と手数料の実質年率13.2%で計算
初回返済額:11,030円
2回目以降の返済額:10,100円
⇒利息の総額:6万4,530円
合計返済額36万4,530円
エポス運転免許ローンご利用の場合です
お支払いの一例です。
教習所ローンが組める可能性はどれくらい?
信用情報次第ですが、定期的な収入がある程度あれば大抵の場合で組むことができるでしょう。
ケース別に解説します。下記はあくまでの一例になり、ローン会社によりサービスが異なります。
ケース1.大学生で学生ローン。保証人は必要?
保証人は必要ありません。学生証と保険証、免許証などの本人確認書類があれば審査を進めることができます。ただし親権者の同意が必要になります。
ケース2.専業主婦で無職。ローンは可能?
配偶者やご両親など、収入の安定した保証人がいれば組むことができます。
ケース3.クレジットカードで滞納したため、強制解約された。ローンは不可能?
滞納者の情報がクレジットカード会社の内部情報として残る上、個人信用情報機関に延滞の事実が記載されるケースがあります。それにより信用情報が損なわれ、各種ローンが組めなくなる可能性があります。
ケース4.仕事を辞めた場合、ローンの支払いを待ってもらうことは可能?
ローンには待ってもらえる期間というものは存在しません。仕事を辞める可能性がある場合には、ローンを組むことを慎重に判断しましょう。
ケース5.カードローンがダメだったが、組めるか?
カードローンと教習ローンは別物なので、組める可能性があります。
ケース6.就職に免許が必要。支払いは就職してから始めたい。可能?
学生限定スキップローンを活用すれば、最長6ヶ月後からお支払を開始することが可能です。
ケース7.未成年でも保証人なしでローン組める?
18~19歳であり、会社員、大学生、専門学校生の方は自分でローンを組めますが、連帯保証人が必要です。ちなみに、高校生、フリーター、無職(お勤めでも17歳以下の方)は自分でローンを組めません。親権者の方による代理申込となります。
ケース8.親ではなく兄を保証人にしてローンは組める?
保証人が成人であれば問題ないかと思いますが、ローン会社によって規約が違うこともあるので確認しましょう。
ケース9.シングルマザーで無職。ローンは組める?
ご両親など、収入の安定した保証人がいれば組むことができます。
まとめ
合宿でも通学でも、免許取得にはそれなりの費用がかかります。確かに合宿の場合は通学に比べて費用が安くなりますが、まとまった時間の確保が必要です。逆に通学の場合は費用が少々高くなりますが、時間の融通は利きます。単に金額面だけを捉えて考えるのではなく、自分のライフスタイルに無理のない方向で決めることをおすすめします。また、追加料金の有無や割引キャンペーンなどの特典情報は十分にチェックしておきましょう。教習所ローンについては、通常のローンよりも組みやすいのが特徴です。ローンを組む際には返済シミュレーションを事前にしっかりとしておけば問題ないかと思います。また、既に二輪や四輪、どちらかの免許をお持ちの方は卒業した教習所で次の免許取得を考えるのが費用面では得策かと思います。